毎週土曜日にtwitter上で全4回で開かれているワークライフバランスカフェ。
そのことについて書いた記事
「参加後の感想。第二回カフェのテーマは「氷河期世代と均等法世代」」に興味深いコメントが寄せられました。
(お名前を特定できるIDでなかったので、お返事できず)
氷河期世代としてもいろいろと勉強になりました。
夫の収入が+200万あれば、結婚退職して育児の手があいたらパート採用って働き方、ライフステージに合わせて働ける、理想的な形ですよね。
今だと妻の収入のうちたとえばその200万は外せない家計の一部で、それのない期間は貯金切り崩し、復帰してもその200万+αがないと二人以上の子育てや、ちょっとした楽しみにお金を使って生活を豊かに...なんてことが難しいご時世。妻の収入は補助輪じゃなく、夫と妻で両輪なんですもん。だから、転職を考えてものんびりとはしていられない。そして、そうやって働いても、果たして将来のポストがあるんだろうか。という悲観的仕事観(これは現実というより染み付いてしまってる考え方なような)。
そんな氷河期世代の現実が、バリバリ系でない女性をも責任の重い正社員の椅子に縛り付け、家庭との両立に頭を抱えさせている。
だから、両立支援策も、「均等法世代の人から見たら制度が整って」ても「もっともっと」なんです。だからといって、子どもが親に求めるものが世代によって増減するわけではないため、長時間保育や夕食支給だけが答えでもない。
やはり、相互理解は大事ですよね。
今まで均等法世代の方と話していて、「どうやってそれでやっていけるんだ?」と疑問だった事がスッキリしました。
これは、私の、バブルの頃は30代の平均年収が400万〜500万円台で、今より収入が200万円くらい多かったようだというツイートを受けてコメントいただいたと思います。誤解されそうなのですが、バブル世代は女性の30代は専業主婦が多かったので、働いている人の割合は男性がが高くそれも年収平均を押し上げていた一因のようです。また、派遣社員もいまほど多くなかったことも関係していると思います。
なので正社員の賃金水準が一気に20年で200万円下がったわけではなくて、景気による賞与昇給などの変動を加味すると、実際の差は100万円くらいですかね…
ほんとうは速攻でお返事を返さねばならなかったのですが、なかなか考えがまとまらず…。
今まで終了した3回のワークライフバランス・カフェでの皆さんのコメントを読むうちに、「どうやら私の世代の子育てとはずいぶんと違うようだ」というのが見えてきました。
そこで、私は専業主婦もWMもバッチリ経験しているので、自分の感覚を元に図にしてみることにしました。
◆◆子育て世代の皿回しの図◆◆ 棒の長さ…時間の長さ
船…収入源
◆専業主婦とその夫◆左側独身とか妻が家庭のことを全部やってくれる男性というのは、目の前の仕事という皿のみを回せばいいので、自分の時間を全部つぎ込むことができます。
なので「回しにくい皿」とかでもOK。仕事の皿回しだけに専念すればいいわけです。
相方の専業主婦も、夫の収入の船がある程度大きい必要がありますが、妻も目の前の自分の皿に専念すればOK。ときどき妻が風邪を引いたりしたら夫が家事や育児の皿をまわすことはありますが、普段は自分皿に集中し、特に夫側は仕事のみで船の大きさを(収入)を増やすことに意識をもっていきます。。
ただし、このパターンでは夫がリストラに会うとこの船は沈没するし、離婚したりすると妻は船を降りなくちゃいけないし、妻も回す皿が家事のみになったときに「空の巣症候群」になる恐怖があるのですよ…。
◆ワーキングマザーとその夫◆右側一方で、妻が育児期間に働くとどうなるか、が右。
育児に関しては、保育園などを利用するため時間そのものは専業主婦ほど取られません。が、仕事と育児・家事という3つの皿をまわさなければなりません。
今まで1つの皿(もしくは家事があってもかなり軽い皿)だけ回していた女性にとって、いきなり同時に3つの皿を回すのは大変困難です。
皿もみんな同じならいいのですが、大きかったり(子どもが病気をしたとか)重かったり、風邪が吹いたり(仕事でトラブル)してよろけたりします。
まさしくワーク・ライフ・バランスなのですが、皿のバランスをとることに大変な労力がかかります。
それぞれのバランスを取るのに、一時も目がはなせません。なので夫の協力は不可欠。
育児・家事の皿は夫との間のテーブルにあると考えます。
このテーブルはどちらが回してもいいのですが、多くは女性が面倒を見ているパターンが多いのでしょう。
夫は妻が回せず苦しくなりそうなのを、絶妙なタイミングで察知し、フォローをすることになります。
しかし、夫自身も仕事と妻の様子を見ながらさらに自分の仕事の皿を回すという、独身の頃には考えられなかった高度なテクニックが求められるわけです。
WMが夫の家事へのかかわり具合が少ないと嘆くのは、
「回して欲しい時に育児や家事の皿を回してくれない」
「そもそも育児や家事の皿のテーブルから遠い位置にいる」
「はなから自分も手伝って回すという気がない」
あたりが原因なのでしょう。
◆バランスよく回せないことが悩みの原因なのでは◆図を書いていて思ったのは、私は専業主婦時代は、まったく夫との分業バランスについて悩んでないです(笑)。しかしWMになってからは、あちらを立てればこちらが立たず…的な状況に。時間もそうですが、
頭がうまく切り替わらない。
しかし保育園などの公的支援は基本、この育児の皿を回すことに対してのみ。育児休業後、復職できるようになったのは、再び自分の船で皿を回す権利を得ているだけ。
また、短縮勤務は棒の長さを短くすることだけ。皿そのものをバランスよく軽く回しやすくしているわけではないと思います。
なのでどの支援も、
4つの皿を2人でバランスよく回すことができなくて感じる苦痛を和らげるための支援ではないんだな…。ふむふむ。
◆会社の評価軸・自分のかつてのイメージ◆長時間労働できることに評価軸に持っているような職場だと、点線のように上のほうでくるくる回っている皿にしか目がいかなくなるのでしょう。
しかし、1本の皿で働くことしかしらない集団に4本の皿を回すことが素晴らしいという価値観をいきなり持ち込むのは、カナリ無理があるかも…
なので、今のところは、外部からの圧力で、長時間労働での評価軸をズイーットさげてもらう必要があるのですね。(労働基準法の時間外割増率変更)
また、独身の頃に仕事の皿を高く美しく回せたイメージが自分の中にあると、同じように自分がまわせないことに非常に苛立ちを感じて苦しいのだと思います…。皿を回す棒が短い上に、自分の意識として他の皿にも注意をとられているので、同じようにできるはずはないのですが…。
私はこれだったなー。納得いくまで時間をかけて会社で仕事したいと思ったのですよ、ホント。
◆まとめ…きれないけど◆仕事・家事・育児の3つをバランスよく回すのはかなりキツイのですが、いつまでも育児の棒が長いわけではなくて、子どもが成長するとずいぶん短くなり、回しやすくなります。
また良い子の場合は(笑)ゴミ捨てや片付けなど、手伝ってくれるようになります。家事の皿の回し手が増えるわけです。その分仕事の皿は高く回せるようになり、意識分散の割合が変えることができますね。
また、世の中に皿を複数回す人(妻が働いている家庭)が増えれば皿回しのルールは少し変わると思いますが、
それでも高く皿を回したい人は絶対に残るとも思うのです。
でも、棒の長さとか高さで評価するのではなくて、美しい皿を回すとか、3つ同時に回してみたら面白い絵がでるとか、まるで静止しているように美しく回せるとか、3つをバランスよく回すことに原点に置いた価値基準があってもいいと思うのですよねぇ。
というわけで、下手な図を載せてすみません。(笑)。こんな図でも2回も書き直したのですよ…
しかもなんか、左の船が大きすぎるな…
迷走する両立支援を読んだだけでは、「重苦しいよな」程度の感想でしたが、皆さんと対話を重ねるうちに色々考えが深まってきましたよー。
では、次回のワークライフバランスカフェでも、お会いしましょう!