- スポンサーサイト
- フラット化する世界
-
2009.07.19 Sunday
トーマス・フリードマン の「フラット化する世界」を再読中…
これは2006年に刊行されたグローバリゼーションについて理解するためのビジネス書なんですが、本当に面白いです。
私は今までのキャリアの中でアウトソーシング業にかかわることが多かったのですが、グローバリゼーションが進むとどうなるのか、この本は明確に答えを出してくれています。
とりわけ、脳天直撃のショックだったのは、「ミドルクラスの仕事がなくなる」ってあたり。
簡単に言うと、今まで自分がやってきた仕事のかなりの部分が、中国やインドにシフトしちまいますよってことです。
「フラットな世界では、アメリカ人の仕事などというものはない。ただの仕事だ。しかも、もっとも優秀で、抜け目なく、生産性が高く、賃金が安い労働者ほうへ仕事が動いていく傾向が、日増しに強まっている。その労働者がどこに住んでいようが関係ない」(第6章 無敵の民)
「フラットな世界で個人として栄えるには、自分を「無敵の民」にする方策を見つけなければならない。フラットな世界には、代替可能な仕事と代替不可能な仕事」の二つしかない」
私は今、スカイプで英会話学習をしています。フィリピンの方たちとお話していて一番思うのは、日本人よりはるかにハングリー。そして、明るくエネルギッシュ。
実は、英会話そのものよりこういう異文化のものすごいエネルギーに触れることが、私にとって刺激になっております。…少子高齢化進行中の、今の日本と違いますねぇ。ええ、本当に。
んで、文中の「無敵の民(=代替不可能な仕事をする人)」にならねばいかんと思うのです。
この本ではその辺の指南もされています。
*新ミドルクラスに必要な人材
1.偉大な共同作業者・まとめ役
2.偉大な合成役
3.偉大な説明役
4.偉大なてこいれ役
5.偉大な適応者
6.グリーン・ピープル
7.熱心なパーソナライザー
8.偉大なローカライザー
なんでいちいち、偉大な、とかつくんですかね?(笑)
それぞれは具体的に本書で述べられているのですが、私は個人的にこの5.の偉大な適応者を目指したいですねー。
この本は子ども達への教育についても危機を感じるべきと書かれていて、そちらも興味深いです。